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とあるマブスファンが優勝のために考察するブログ

2019-20シーズンマブス通信簿 Part.1

 

 久しぶりのブログ更新になります。「ドンチッチ・ポルジンギス・パウエル」問題とそれっぽいタイトルでpart1を作ったものの、続きを断念したT.Kです。僕がブログを更新しない間、NBAは中断しそして再開していました。さらにマブスは3年ぶりにプレーオフに進出し、多くのマブスファンにとって飛躍の一年になったでしょう。

 マブスの今シーズンが終了したということで、マブスの選手たちがどんな活躍をしていたかという、「通信簿」をつけていきたいと思います。今シーズンを振り返ることで来季の補強案も考えていきたいですね(個人的には今オフでの大きな補強はないと思ってますが)。順番は逆年齢順でやっていきます。なんで年齢順じゃないのかは聞かないでください。決して「年齢順だとドンチッチ・ポルジンギスを先にやっちゃうから、後半のブログが読んでもらえない」って心配したからじゃないですよ、ええ。

 

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・JJ.Barea #11 (36)

 

 最年長でありチームのメンターであるバレアおじさん。まずアキレス腱断裂という大けがから、今シーズン普通に復帰できたことに感謝です。正直、昨シーズン怪我した時は「もうプレーする姿は見れないかも…」とさえ思っていましたからね。

 印象に残っているのは、今シーズン初出場となったオーランド戦ですね。前半全く調子がでないマブスに対して、途中出場でいきなり3連続3Pを決めたときは思わず興奮して大声出してしまいました!また、昨シーズンからドンチッチのメンターはノビツキーよりもむしろバレアなんじゃないかと思うくらい、ドンチッチにいい影響を与えていたんじゃないでしょうか。ファールのもらい方や緩急の付け方はバレアとドンチッチでは通じるものがありますよね。ベンチの雰囲気作りは彼なしではなかったんじゃないでしょうか。

 一方で全体的な活躍度合いとしては、正直年齢の限界を感じる場面が目立ってしまいました。昨シーズンは怪我前まではリーグでも屈指のレーティングを誇るマブスのベンチ陣の切り込み隊長として年齢を感じさせない活躍をしていましたが、今シーズンはピック&ロールやアイソの場面で抜ききれずにタフショットやTOで終わる場面が目立った印象です。怪我の影響もあったのかもしれないので仕方ないとは思いますが、来シーズン戦力としては見込めないでしょう。実際報道でもマブス側は選手としてではなく、アシスタントコーチとしてなら残ってほしく、バレアはまだ選手としてプレーしたい、と言っているそうなので、来シーズンマブスのユニフォームを着てプレーすることはなさそうです。寂しいですがそこは選手個人の自由なのでしょうがないですね。もし来シーズン、別のチームの一員として帰ってくることがあればその時は泣いちゃいそうです。

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おかえり、バレア!の試合。 パウエルの表情もナイスですね!

【Best Game】2019/11/6 vs.Magic

今シーズンのデビュー戦。会場のボルテージと実況の興奮度合いがどんどん上がっていくのがポイント!


J.J. Barea 11 PTS: All Possessions (11/06/19)

 

 

 

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・Courtney Lee #1(34)

 

 今シーズン最初の試合、日本中が注目する八村塁デビュー戦でなぜか先発をまかされたのが一番のハイライト(その試合は10分くらいしか出てない)。その後はプレータイムを失い、ジャクソンのプレータイムの減少とともに少しだけプレータイムを伸ばしました。数字だけ見れば3P%44.7%と、22試合の出場の中で高確率に決めていたがカーライルからの信頼を得られることはなかったし、僕もあのシュートフォームは信用できない(それは昔からだけど)。

ここまでボロクソ言ってますが、怪我でバブルではプレーできないと分かりつつもオーランドまできてベンチを盛り上げてくれたベテランの鑑。ブランソン君も見習ってほしい。今シーズンで12Mの契約が切れて、多分再契約はないと思いますが、どこかのチームで頑張ってほしいです(投げやり)。キャップスペースが空いてうれしい、とか本人の前で言っちゃダメですよ。

【Best Game】2020/03/06 vs.Grizzlies

ひとつ前の試合で大敗した雪辱を果たした試合。今シーズンの彼の印象がまるでなかったから、もっといい試合あったら教えてくれ(お願いします)

 

 

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・Boban Marjanovic  #51 (32)

 

 マブスのマスコット枠であり、NBAのマスコット枠。ドンチッチとのイチャイチャばかりが取り上げられていたが、コート上での活躍としては、良くも悪くも「ピンポイントで活躍できる選手」という印象でした。彼のスタッツを見ていると、36分換算というスタッツがいかに信用できないかわかります。2Qの初めあたりから出てきて、高さのない相手に対してはオフェンスリバウンドでボコボコにし、意外と器用な中距離でのターンアラウンドショットでボコボコにし、そして相手のピック&ロールでボコボコにされてました。なんだか悪いように聞こえるかもしれませんが、普通にボバンのことは好きですよ。プレーオフでも短時間ではありますが、サイズのないクリッパーズのフロントコート陣相手に得点を量産していて、好印象でした。

 彼が試合終盤に3P決めてる瞬間が一番選手たちが楽しそうでしたね。来シーズンもオフコート・オンコートともに活躍を期待したいです!

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リンゴのようにボールを片手で掴んで食べるボバン

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ヨキッチの頭を片手で掴んで窒息死させるボバン

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やっぱり仲良しなふたりと見切れる会計士の人

【Best Game】2020/3/11 vs.Nuggets

シーズン中断前の最後の試合。KP欠場の中、今シーズン初の3連敗を阻止した試合でもある。終盤ヨキッチをボコボコにしたのはいい思い出。


Boban Marjanovic (Career-High 31 Points) Highlights vs. Denver Nuggets

 

 

 

 

 

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・Seth Curry  #30  (30)

 

 書いてて気づいたんですが、チームで4番目に若い選手がセスなんですね…若い印象があったので驚きました。

 そんなセスですが、僕は今シーズン始まる前、2016-17シーズンの時の活躍の再来を期待していました。結果としてはそれ以上の活躍であり、キャリアでもベストと言っていいシーズンだったのではないでしょうか。リーグでもトップクラスの3P%、プルアップジャンパー・ゴール下でのフィニッシュも文句なし。ディフェンスもサイズ不足はしょうがないとして、さぼったりすることなく頑張ってくれていました。シーズン序盤はベンチから、パウエル離脱後はスタメンとして変わらず活躍してくれたので、とても安心してみていられました。プレーオフでは更にステップアップして、第2、4戦の勝利に間違いなく貢献してくれました。彼をあと3年、年間8Mでキープできるのはお買い得すぎますね。

 …うん、とくに文句もなさ過ぎてほめることしかできないな。それくらい彼は充実していましたね。「ステフの弟」ではなく「セス・カリー」としてNBA全体に知らしめたシーズンになったのではないでしょうか。

【Best Game】2020/2/28 vs.Heat

負けはしたものの、キャリア・ハイを記録したヒート戦をチョイス。ヒート得意のゾーンを切り崩せないマブスの中で、一人最後まで決め続けた恐ろしい男。


Seth Curry (Career-High 37 Points) Highlights vs. Miami Heat

 

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・Dwight Powell  #7 (29)

 

 チームのマスコット枠をボバンにとられてしまった男。今シーズン序盤はスタメンとしてプレーし、相変わらずのラジコンっぷりとマブスファンお馴染みのそこで打つなスリーで安定した活躍で、序盤のオフェンスの好調さを支えてくれました。リムプロテクトは相変わらず✖でしたが、オフェンスリバウンドやルーズボールに積極的に絡みに行き、またベンチでも積極的に声出しをしていて、オフコート・オンコート共にチームにエナジーをもたらしてくれました。

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 しかし同時に「パウエルがいるとポルジンギスが活躍できないのではないか…?」と思ったのはこの記事で書いた通り。この記事を書いたのはパウエル離脱直後でしたが、事実、センターとして起用されたポルジンギスのスタッツは上がっていきました。ですから、来シーズン復帰した際のカーライルのビッグマンの起用方法にも注目ですね。

 復帰と言えば、彼が本来の姿を取り戻せるかは非常に不透明です。アキレス腱断裂から完全復帰した選手は少なく、しかもパウエルは身体能力型の選手。来期中に復帰できない可能性もあります。しかし仮に本来の姿を取り戻せなくても、またコートに戻ってきてほしい。

バレアの移籍が濃厚であり、チームで在籍最長は彼になるでしょう。マブスファンは皆待っています(気まぐれスリーだけは勘弁してね)。

 ところでパウエルとドンチッチなんですけど、二人が話しているのをみると、

・パウエルが声が大きく、後輩にうるさく言うタイプの体育会系な先輩

・ドンチッチはその先輩の話をちゃんと聞いてる風で心の中では馬鹿にしてるチームで一番上手い後輩

なかんじに見えるんですよね~(ドンチッチへの偏見がすごい)。ま、コート上の相性は抜群なのでいいんですが。

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後輩に舐められたくない先輩感

【Best Game】2019/12/04 vs.Timberwolves

ファーストショットがパウエルのコーナースリーというなんとも謎な始まり方をしたこの試合。その後はルカとのお馴染みのコンビプレーからのアリウープ、2本目のスリー更にカッティングからのカウントと暴れまわり、なんとこの試合シュートはノーミス(9/9)。ウェストブルックに「聖ブル」の日があるなら、この試合はまさに「聖パウ」の日でした。


Highlights: Dwight Powell (24 points) vs Minnesota Timberwolves

 

 

 

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・Delon Wright  #55 (28)

 

 あー、評価に難しい選手来ましたね。個人的には好きな選手なのですが、客観的に見ればプレーオフあれだけ干されているのを見ると、ガード過多のチームでローテーションに残れる可能性は低いでしょう。来期はブランソンも返ってきて、バークも再契約する?となるとトレード候補になってしまいますかね…

 暗い話から入ってしまいましたが、僕の彼に対する印象はマブスに来てからとてもよくなったのは事実です。彼のことはスタッツしか見ておらず、そのスタッツもFG%、3P%共に低く、MarktonightNTRで大柴さん曰く「何もよくない」という情報しかなかったので、典型的な迷惑系ポイントガードだと思っていました。しかしいざシーズンが始まってみると、速攻でのスキを突いた得点や死角をついたカッティング、シュートに関しては自分がそこまで得意ではないのを自覚しているからか、下手なシュートを打たずシュートセレクションも良いと感じました。決して個人で打開できるタイプの選手ではないですが、少なくとも迷惑系ポイントガードの姿は全くなく、むしろ「チーム一賢い選手」のように感じました。

 ディフェンスに関しても対人ディフェンスも良く、ヘルプからのディフレクションやスティールはチームで随一でした。彼のスティールが起点になって生まれる速攻はかなりあったように感じます。

 ライトは賢い選手ですが、それが故にハンドラーが強引にアタックすることが求められるプレーオフ(特にマブスのオフェンスシステム)では出番が減ってしまったのかな、と思います。28歳とまだ若く、まだまだNBAでも通用するとは思うので、頑張ってほしい。スタッツだけでは選手の実力は測れないということを教えてくれた選手なのでもう少し活躍する姿が見たい選手です。

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「delon wright」で画像検索したら1番目がこれだった(マジかよ)

【Best Game】2019/10/25 vs.pelicans

 シーズン2試合目のペリカンズ戦をチョイスしました。立ち上がりが良くないマブスを、ポルジンギスとのピック&ポップ、スティールやそこからの速攻などの活躍で逆転までもっていきました。最後にはリードを守り切るためのクラッチ・スティールなど、ライトの良さが存分に発揮された試合です。彼に最初懐疑的だった僕に初めて「意外とこいつやるな」と思せてくれた試合でした。


Delon Wright Full Highlight 20PTS 7REB 3AST !!!5STL!!! 2019 Oct.25.2019 vs. Pelicans

 

 Part.1はここまでです。ブログの更新の期間がかなり空いてしまったので、Part.2はファイナル終わるまでにはあげようと思います!次回の最初は、今季ディフェンスで大きな存在感を見せた「アイツ」から?ということで、次の記事、他の記事共々よろしくお願いします!